若々しく見える手元
スキンケアのプロであるあなたにとって、顔の肌はまさに名刺のような存在です。SPF はいつだって「YES」。アイマスクはあなたの親友。たとえ“ミニマルケア”だとしても、そのスキンケアルーティンは K-ビューティーの 12 ステップ儀式にも負けないはず。きっとあなたの顔は、友人たちのスキンケアルーティンのお手本であり、ちょっとした憧れの存在にもなっているでしょう。ですが、それでもなお、きっとあなたは「時の手」とも言える手元の悩みに直面しているはず——シワっぽく、赤く、乾燥し、日差しにさらされすぎて、洗いすぎて、消毒しすぎている手。インターン並みに働いているのに、お礼はほとんどもらえない(もしくは、まったく…)ような手です。おそらく、「どうすれば手が“老けて”見えないようにできるんだろう?」と考えているのではないでしょうか。ここでは、手が老けて見えるようになるプロセス(シワから色素変化まで)と、手元をリフレッシュするために受けられるプロフェッショナルなトリートメントについて解説します。
まずは、「なぜ手はこんなふうに老けて見えるの?」という話から
手は、そもそも体の他の部分に比べて若干不利なスタートを切っています。皮脂腺がほとんどなく(これはこれでありがたいことで、そうでなければスマホをスクロールするたびに大変です)、ボタンを留める、指さす、なでる、物を持つなど、あらゆる動きをスムーズに行えるよう、皮膚は薄くつくられています。最後に交通渋滞でストレスを感じたときを思い出してみてください。きっと両手はハンドルを「10 時 10 分」の位置でがっちり握りしめていて、紫外線にさらされ放題だったはずです。大気汚染、紫外線ダメージ、頻繁な手洗いといった外的要因(光老化など)によってダメージが蓄積し、体のどの部位よりも先に、手にエイジングサインが現れやすくなります。その証拠に、手の甲を、あまり露出しない部分——たとえば胴体や(おっと)お尻など——と並べて比べてみてください。日常的に外気にさらされる肌と、ほとんど露出しない肌の違いがはっきりと分かるはずです。
なぜ「ハンドピーリング」が人気になっているの?
ここ数年のあらゆることと同じく、パンデミックも、過度な手洗いや消毒など、手の外的老化要因を加速させた一因かもしれません。これらの行動は、私たちの健康と安全を守るために欠かせない一方で、やりすぎると皮膚のバリア機能やマイクロバイオーム(皮膚常在菌のバランス)を乱し、肌を弱くし、必要な水分を保持しづらくし、大気汚染などの外的刺激に対して無防備な状態にしてしまいます。さらに、私たちは以前よりも一人ひとりの“全体”をケアする発想を重視するようになり、特定の「トラブルスポット」や顔のみに集中するのではなく、エイジングサインを和らげ、より若々しく見せるための全身ケア・セルフケアへとシフトしつつあります。
誰がハンドピーリングの対象になる?
それはあなたの肌タイプ、フィッツパトリックのスキンタイプ(肌のメラニン量と、日光に対する反応の仕方)、そして目指す結果によって異なります。目立つ血管、たるみ、ボリュームロスといったお悩みで皮膚科に相談した場合は、注入治療(ヒアルロン酸など)のような別の施術が必要になることもあります。一方で、手の表面のザラつき、ゴワつき、色ムラ・シミ、シワなどのエイジングサインに悩んでいるなら、ハンドピーリングは非常に良い選択肢かもしれません。ケミカルピーリングは、くすみや色ムラの原因となる表層の角層をリフトオフしながら、よりフレッシュな肌細胞が表面に上がってくるのを促します。この“古い角質”を取り除くことで、刻まれたシワの見え方をやわらげることができ、集中的な保湿や、色素やエイジングサインにアプローチする美容液・トリートメントが最大限に働ける理想的な環境を整えることができます。そして何より、ハンドピーリング直後から、手肌はよりなめらかで若々しい印象へと変化します。
ハンドピーリングを受けるときの流れとポイント
ボディや手の皮膚は、顔の皮膚とは構造が異なりますが、ハンドピーリングの施術プロトコルやアフターケアの流れは、フェイシャルのピーリングとかなり似ています。まずは必ず、皮膚科医や担当の施術者に相談し、自分にハンドピーリングが適しているかどうかを確認しましょう。
- カウンセリングののち、施術者はあなたに合ったハンドピーリングを提案してくれます。たとえば、VI Peel Body Treatment のような、ボディスキン専用に開発された、世界初の「無痛」かつあらゆるスキントーンに対応したケミカルピーリングなどです。
- ハンドピーリングの数日前からは、手を洗うときはやさしく香料フリーのクレンザーを使用し、スクラブやピーリングなどの角質ケアは控えるよう指示されることがあります。また、施術前の肌を守るため、VI Derm SPF 50 のような SPF を手にも塗布するようアドバイスされる場合もあります。
- 当日は、禁忌事項(既往歴やアレルギーなど)を確認するための質問票に回答し、ハンドピーリングが安全に行えるかどうかを再確認します。
- フェイスピーリングと同様に、まずは手をクレンジングし、余分な油分をオフしてから、ピーリング溶液を塗布します。ガーゼを用いて中程度の圧で塗布し、何回塗り重ねるか(パスの回数)は、肌悩みの度合いやスキンタイプによって決定されます(これらは事前のカウンセリングで判断されます)。
- 施術者は、指と指のあいだの水かき部分や、爪まわりのキューティクル(甘皮)部分にはボディピーリングを塗布しないよう注意して行います。
- VI Peel Body Treatment のような、痛みが少なく自己中和型のピーリングを受ける場合、施術後にピーリング剤を洗い流す必要はありません。施術後、最大 4 時間ほどは手袋を装着することが多く、これは「手を洗わないこと」を意識づけるためのメンタルリマインダーにもなります。
- 4 時間が経過したら、VI Derm Gentle Purifying Cleanser のような、やさしくて研磨作用のないクレンザーで手を洗うよう指示されます。
- 施術から最初の 4 時間が過ぎたら、たっぷりのサンスクリーンを手に塗布し、その後 14 日間は継続してこまめに日焼け止めを塗るようにします(できれば、結果維持のために“その後もずっと”が理想的です)。私たちのおすすめは VI Derm SPF 50 Sunscreen です。
- 就寝の 1 時間前になったら、VI Derm Gentle Purifying Cleanser のような香料フリーのクレンザーとぬるま湯で、もう一度手をやさしく洗います。7〜10 日間は熱いお湯を避けてください。
- 担当の施術者によっては、VI Derm Retinoic Serum with 0.1% Tretinoin のような追加トリートメントを処方し、細胞のターンオーバーをさらに高めつつ、ハンドピーリングの若返り効果を底上げするよう提案されることもあります。
- 過度な乾燥や刺激を抑えるために、VI Derm Post-Treatment Repair Cream を取り入れた、治療後のリカバリールーティンを実践するのがおすすめです。このクリームは、肌を落ち着かせてうるおいを与え、バリア機能の修復をサポートします。処方されたトリートメント製品(たとえばレチノイン酸セラムなど)を塗布した 10 分後に、Post-Treatment Repair Cream を重ねることもできます。
- ピーリング後 4〜7 日ほどで、手の皮膚はフレーク状にポロポロと剥けたり、目に見える皮むけが起こり始めます。どのくらい剥けるかは肌の状態によって異なり、必要なだけ自然に剥けていきます。そのため、「あまり皮が剥けないから効いてないのでは?」と心配する必要はありません。ピーリング剤はすでに肌内部に浸透しており、表面の見た目以上に、内側でリフレッシュとリニューアルのプロセスが進んでいます。
- 皮むけが起きている間は、熱が手に集中するような行為——たとえば熱いお湯、強い日差しなど——は避けてください。また、Post-Treatment Repair Cream、SPF、処方されたトリートメント製品以外のものは、なるべく手に塗らないようにしましょう。
- 施術から最大 14 日ほどでフルの結果が期待できます。フレッシュで若々しい新しい手元を、思いきり楽しんでください!
- そしてもちろん、極度の敏感症状、強い赤み、過度の皮むけなど、何か気になる症状が出た場合は、必ず担当の施術者または医師に連絡してください。
ハンドピーリングはどのくらいの頻度で受けられる?
肌タイプ、質感、そしてメインの悩み(色素沈着なのか、シワなのかなど)は人それぞれ異なるため、必要な回数や結果の出方も一人ひとり違います。お悩みによっては、理想の結果を得るために複数回のハンドピーリングが必要になることもあるでしょう。肌の健康を守りつつ、十分な結果と完全な回復のための“ゆとり”を確保するには、ハンドピーリング同士の間隔を 4〜6 週間あけることをおすすめします。
出典:
https://www.newbeauty.com/dermatologist-recommended-hand-cream/







