治療後のケアのコツ
ピーリングやレーザー、マイクロニードリング(microneedling)——とにかく盛りだくさん! クリニックで受けるフェイシャルトリートメントにはさまざまなメニューがありますが、最終的にたどり着くゴールはひとつ。肌の手触りはなめらかに、見た目はフレッシュに整い、「次のセルフィーはフィルターなしでもいいかも」と思えるような仕上がりです。
でも、その前に。きちんと回復するための治療後のアフターケアには、必ず押さえておきたいステップがあります。なぜかというと、クリニックでの治療は筋トレに少し似ているから。筋肉を大きくするには、あえて少し「ダメージ」を与える必要があるように、肌もあえて小さなダメージを与えることで変化を引き出します——そしてどちらの場合も、「回復」がうまくいくほど結果は良くなるのです。ここでは、人気の高いクリニックでのフェイシャルトリートメントについて、そのメリットや当日の流れ、そしてベストな治療後のアフターケアを徹底解説します(少しだけネタバレ:どの回復プロセスにもVI Derm Post-Treatment Repair Creamを取り入れるのがおすすめです——詳しくは後ほど)。
ケミカルピーリングとは?
ケミカルピーリングとは、アルファヒドロキシ酸(AHA)、ベータヒドロキシ酸(BHA)、トリクロロ酢酸(TCA)などの薬剤を肌に塗布するトリートメントです。マイルドでダウンタイムがほとんどない「ライトピーリング」から、より攻めた「ディープピーリング」まで、強さはさまざま。マイルドなケミカルピーリングほど頻繁に受けることができ、強めのピーリングはそのぶん副作用や回復期間も長くなりますが、その分リターンも大きくなる場合があります。
ケミカルピーリングはどう働く?
ケミカルピーリングは、角質剥離(エクスフォリエーション)を促し、いちばん外側の古い角質層を取り除きます。肌は本来、自然にターンオーバーを行っています(実は、今この文章を読んでいる間にも古い角質は落ち続けています)。しかし、年齢とともにこのターンオーバーのペースが落ち、古い細胞が肌表面にとどまりやすくなります。ピーリングによってターンオーバーを呼び起こすことで、新しい細胞が表面に押し上げられ、フレッシュでふっくらとした細胞が増え、肌全体がなめらかに見えるようになります。
ケミカルピーリングはどんな肌タイプに向いている?
ケミカルピーリングは、しつこい色ムラや色素沈着、トーンのムラ、ニキビ跡の色残りなどを手放したいときに特におすすめです。また、新しいコラーゲンの生成を促すため、エイジングサインが気になる方にも◎。ピーリングで古い角質が取り除かれることで、シワの溝を強調していた「厚み」が減り、シワが目立ちにくくなることもあります。たるみそのものを完全に解消するわけではありませんが、新しいコラーゲンの働きによって、肌のハリ感アップにもつながります。
ケミカルピーリングの副作用には何がある?
ケミカルピーリングによる副作用としては、施術中のほてり感、赤み、施術後もしばらく続く紅潮、腫れ、かさぶた、皮むけなどが挙げられます。(皮むけが始まっても、かさぶたやめくれかけの皮を絶対に自分で剥がさないでください。強い痛みや、永久的なダメージの原因になることがあります。)メラニンが多い肌タイプの方の場合、ケミカルピーリング後に色素沈着(濃くなる)または色素脱失(白くなる)が起きる可能性があります。そのため、ケミカルピーリングは、スキンケア成分やフィッツパトリック皮膚タイプを熟知した皮膚科医など、信頼できる専門家によって行われるべきです。さらに、VI Peel のように、メラニンリッチな肌にも安全で効果的であることが証明されているピーリングを選ぶのもひとつの方法です。VI Peel は、世界初の「無痛」で、すべてのスキントーンに対応した中深度ケミカルピーリングとして知られています。
ケミカルピーリング後におすすめの治療後アフターケアとは?
- とにかく「鎮静・保護」! まずは、1%ヒドロコルチゾンとショウガ根エキスのような抗炎症成分、さらにグリセリンなどの保湿成分が配合された、プロ仕様の高保湿バームを皮膚科医に相談して選びましょう。こうしたアイテムは、肌の刺激を落ち着かせるのに役立ちます。私たちの一押しはVI Derm Post-Treatment Repair Cream。毎日のスキンケア予算に収まりながらも、たった2日で赤みやまだら感を目に見えて軽減することが実証されています。*
- 何度でも言いますが、「SPF は親友」です。いま、肌のバリア機能は再生しようとフル稼働しており、紫外線からの守りを必要としています。やさしくて保湿力の高いメディカルグレードの日焼け止めを選びましょう。たとえば、VI Derm SPF 50 Daily UV Defense Broad Spectrum Sunscreenなど。
- 香料フリーのクレンザーと保湿剤を使った、やさしいスキンケアルーティンを心がけましょう。洗顔は熱いお湯ではなく、冷水〜ぬるま湯で。これにより、肌の刺激を落ち着かせ、赤みを抑える助けになります。
- しっかり保湿を。 ケミカルピーリング後の肌は乾燥しやすく、適切なうるおいが肌のバランスを整えます。保湿は、皮むけが起こる修復フェーズの不快感をやわらげることにもつながります。
- サウナやスチームルーム、激しい運動など、体温を大きく上げる行為は控えましょう。
- 追加のスクラブやピーリングなど、物理的・化学的な角質ケアはしないでください。
- 不安な症状や痛みがある場合、必ず担当の皮膚科医に相談しましょう。
レーザーリサーフェシングとは? どのように働く?
レーザーによる肌再生(レーザーリサーフェシング)には、大きく2種類あります。ひとつは「アブレイティブ(剥削型)レーザー」で、表皮の一部を精密に削り取ることで角質を取り除き、新しい細胞が表面に現れるのを促すタイプ。もうひとつは「ノンアブレイティブ(非剥削型)レーザー」で、IPL のように肌表面は削らず、皮膚組織を加熱することでコラーゲン生成をサポートします。
レーザーリサーフェシングはどんな肌タイプに向いている?
小ジワをやわらげたい、色ムラを減らしたい、若々しいツヤやハリを取り戻したい——そんな方にぴったりの治療です。また、ニキビや軽度のニキビ跡にも役立つ場合があります。どのレーザーリサーフェシングが自分の肌悩みに合っているのかを知るには、皮膚科医に相談するのが一番。これまでの病歴や、ニキビ治療薬の服用歴、ヘルペスや吹き出物、瘢痕(傷あと)ができやすい体質などは、必ず事前に伝えましょう。
レーザーリサーフェシングの副作用には何がある?
ノンアブレイティブ(非剥削型)のレーザーリサーフェシングは、皮膚表面を削らない分、一般的には侵襲性が低く、副作用も少ないとされています。ただし、その分、アブレイティブ(剥削型)のレーザーと比べて効果がマイルドになる可能性があり、この点は事前に必ず医師と話し合っておきましょう。アブレイティブのレーザーリサーフェシングでは、軽い赤みから、腫れ、かゆみ、瘢痕形成まで、さまざまな反応が生じる可能性があります。メラニン量の多い肌では、色素沈着や色素脱失が起こるリスクもあります。
レーザー後におすすめの治療後アフターケアとは?
- ノンアブレイティブのレーザーリサーフェシング後であれば、多くの場合そのまま普段のスキンケアルーティンに戻ることができます。
- アブレイティブのレーザーリサーフェシング後は、刺激になり得る成分を避けた、やさしくシンプルなスキンケアが推奨されます。担当医から、炎症を抑え、肌の刺激を落ち着かせ、回復プロセスをサポートするために、施術後3〜5日目から使う軟膏やバームなどを処方されることがあります。たとえば、VI Derm Post-Treatment Repair Creamなどです。
マイクロニードリング(microneedling)とは?
まず、「マイクロニードリングではないもの」からお話しするのが分かりやすいかもしれません。よく比較されるのが自宅用の手動ダーマローラーですが、これはマイクロニードリングと同じではありません。どちらも「細い針を肌に刺してコラーゲン生成を促す」という原理は同じですが、クリニックで行うマイクロニードリングは衛生面が徹底されており、結果も安定しやすく、間違った使い方による肌ダメージのリスクもはるかに低くなります。
マイクロニードリングはどう働く?
麻酔クリームで肌をしっかりと麻痺させたあと、スキンケアのプロが、電動のハンドピースを使って顔全体をなでるように動かしていきます。滅菌された針が肌に微細な穴(マイクロインジュリー)をあけ、その「ごく小さな傷」がきっかけとなってコラーゲン生成が促されます。針の深さは、施術する部位や改善したい悩みによって変えられます。
マイクロニードリングはどんな肌タイプに向いている?
マイクロニードリングは、外科手術ではないノンインベイシブな施術で、エイジングサインが気になる方、ハリやツヤを取り戻したい方、トーンのムラや色素沈着が気になる方、ニキビ跡や凸凹とした肌質に悩む方におすすめです。さらに、マイクロニードリングは、なかなか消えないストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)にもアプローチできる可能性があります。もうひとつの大きなメリットは、熱を使わない施術であること。そのため、肝斑がある方や色素沈着が出やすい方でも、色素トラブルのリスクを抑えつつマイクロニードリングを受けられる場合があります。ただし、マイクロニードリングは、現在進行中の皮膚感染や、ケロイド体質の方には推奨されません。
マイクロニードリングの副作用には何がある?
施術部位の軽い刺激感、触れたときの敏感さ、赤み、軽いあざなどは、マイクロニードリング後に見られる一般的な反応です。 一方で、出血や感染が起こることもあり、その場合は速やかに医師へ連絡し、適切なフォローアップを受ける必要があります。
マイクロニードリング後におすすめのケアは?
- マイクロニードリング後の回復で大切なのは、「赤ちゃん肌」を扱うように優しくケアすること。まずは、肌の刺激を落ち着かせるためのバームを皮膚科医に相談して選びましょう。たとえば、施術の2日後から使えるVI Derm Post-Treatment Repair Creamなどは、肌の回復プロセスをスピードアップするサポートとしておすすめです。
- やさしいクレンザーと、冷水〜ぬるま湯を使って肌を清潔に保ちましょう。
- 洗顔後はゴシゴシこすらず、清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取ってください。
- 一時的にメイクを控えるよう指示される場合があります。
- マイクロニードリング直後から、メディカルグレードの日焼け止めを塗ることが推奨されます。その後も、紫外線の有無にかかわらず、毎日必ず日焼け止めを塗り直す習慣をつけましょう。私たちのおすすめはVI Derm SPF 50 Daily UV Defense Broad Spectrum Sunscreenです。
- 激しい運動や水泳などをいつ再開してよいかについては、担当の皮膚科医の指示に従ってください。
ボトックス(Botox)とは? どのように働く?
ボトックスは、肌表面のさらに奥で働き、神経伝達をブロックすることで表情筋をリラックスさせる注射治療です。「ニューロトキシン(神経毒)」という名前のとおり、「ニューロ(neuro)」は神経系を意味します。ボトックスは、表情のクセによって繰り返し動くことでシワが刻まれやすい部位——たとえば目尻、眉間の縦ジワ(いわゆる“怒りジワ”)、額の横ジワなど——に主に注入されます。
ボトックスはどんな肌タイプに向いている?
ボトックスは、細かい表情ジワから深いシワまで、あらゆるスキンタイプのシワ悩みに使われます。また、多汗症や偏頭痛の治療にも用いられることがありますが、シワ改善以外の目的でボトックスを検討している場合は、必ず主治医や皮膚科医と相談してください。
ボトックスの副作用には何がある?
認定を受けた熟練の施術者がボトックスを行うことで、副作用のリスクは大きく下げられます。それでもし、施術後にインフルエンザのような症状、視覚の異常、呼吸のしづらさなどを感じた場合は、すぐに皮膚科医に連絡してください。施術前には、起こり得るボトックスの副作用について担当医とよく確認し、納得したうえで受けることが大切です。また、妊娠中・授乳中の方には、一般的にボトックスは推奨されません。
ボトックス後におすすめの治療後アフターケアとは?
- ボトックスの治療後アフターケアは、とてもシンプルです。普段のスキンケアルーティンは基本的にそのまま続けてOK。ただし、施術部位を強くこすったり、必要以上に触ったりするのは24時間ほど控えましょう。これは、薬剤が意図しない部位に広がるのを防ぐためです。
- もし、肌がいつも以上に敏感に感じたり、もう少し「いたわりケア」が欲しいと感じる場合は、VI Derm Post-Treatment Repair Creamのような治療後の回復をサポートするバームについて、担当医に相談してみてください。
参考文献:
*Bisabolol とショウガ根エキス(Zingiber Officinale Root Extract)が皮膚の刺激に与える影響に関する第三者機関による研究に基づく。
https://www.mayoclinic.org/tests-procedures/chemical-peel/about/pac-20393473
https://www.mayoclinic.org/tests-procedures/laser-resurfacing/about/pac-20385114
https://www.yalemedicine.org/conditions/microneedling
https://www.mayoclinic.org/tests-procedures/botox/about/pac-20384658







