ToxBooster トリートメントのメリット
Written by Alia Brown, MD, FAAD as part of The Brown Skin Agenda Initiative.
VI Peel® をニューロトキシン注射(Botox®、Xeomin®、Dysport®、Juveau®、Daxxify® など)の直前に行うと、実は両方のアンチエイジング効果を“ブースト”できることをご存じですか? このコンビネーションは ToxBooster® トリートメント と呼ばれ、一般的に“老け見え”サインとして真っ先に挙げられるシワだけでなく、日焼けダメージ、たるみ、質感の乱れなど、あらゆるエイジングサインに同時にアプローチします。ここでは、この 2 つの施術を次回の予約で組み合わせるべき 5 つの理由をご紹介します。
理由 ①:臨床的に証明された結果
痛みが少なく、すべてのスキントーンに対応できる“コレクティブケミカルピーリング”として定評のある VI Peel は、このコンビネーション治療の効果を検証した画期的な臨床試験結果を、権威ある Journal of Drugs in Dermatology (JDD)* に発表しました。
この臨床試験は、ボード認定皮膚科医の Wendy E. Roberts 先生(MD, FAAD)と Nancy Miller さん(RN, MBA)によって実施され、その結果、たった 1 回の ToxBooster トリートメントで、被験者は以下のような変化を経験しました。
- シワが 60% 減少(ニューロトキシン単独使用では 37% 減少にとどまる**)
- 色素沈着(シミ・くすみ)が 59% 改善
- 肌のトーン(色むら)が 70% 改善
つまり、一度の来院で「シワ対策」はもちろん、ほかのエイジングサインにも一気にアプローチできるということです。
理由 ②:すべてのスキントーンに安全&有効
ToxBooster トリートメントは、ニューロトキシン注射と VI Peel を組み合わせることで、すべてのスキントーンに対して安全かつ効果的に行うことができます。VI Peel は、“スキン・オブ・カラーによる、スキン・オブ・カラーのための”ケミカルピーリングとして開発されましたが、もちろんあらゆる肌色に対応しています。VI Peel が、どんな肌色でも使えるインクルーシブなピーリングやスキンケア処方にこだわっている点は、本当に素晴らしいと思います。前述の臨床試験でも、参加者の 60% がスキン・オブ・カラーであり、白人や明るい肌色の被験者に偏りがちな従来の医療・臨床試験とは一線を画しています。
理由 ③:タイムパフォーマンスが高い
複数のエイジングサインに同時にアプローチできるだけでなく、それを約 30 分の短時間で完結できるのも大きな利点です。私はいつも患者さんに、「アンチエイジングの土台は、部分的な“対症療法”ではなく、肌全体のケアです」とお伝えしています。ToxBooster トリートメントは、その考え方にぴったり当てはまります。VI Peel が“肌という土台全体”の健康を底上げし、ニューロトキシンが表情ジワの原因となる筋肉の動きをコントロールすることで、ダイナミックライン(動的シワ)の悪化を防ぎます。この相乗効果により、たった 1 回の施術で「肌が内側から発光しているようなツヤ感」を実感される患者さんが多く、早い方では 7 日ほどで変化が現れます。
ToxBooster トリートメントの流れはとてもシンプルです。
- まず、クレンジングと脱脂を行い、皮脂や汚れをしっかり取り除きます。
- 次に VI Peel 溶液を 4〜6 回ほど重ね塗りしていきます。その間、施術者が肌の赤みや刺激の有無を確認しながら進めます。
- VI Peel の塗布が終わったら、そのまま Botox などのニューロトキシン注射を行います。VI Peel には軽い“麻酔効果”もあるため、注射時の不快感は通常よりもかなり軽くなります。
あとは終了後に、施術者からアフターケアの説明を受け、自宅用のアフターケアキットを受け取るだけです。次回の施術まで(理想的には約 3 か月後)自宅でのケアを継続することで、より良い結果を維持できます。
理由 ④:お手入れの継続がしやすい
個人差はありますが、一般的には ToxBooster トリートメントは、いつものニューロトキシン注射と同じ頻度で受けることをおすすめしています。つまり、約 3 か月ごとに 1 回のペースで続けることで、既存の肌悩みをケアしながら、再発を予防していくことができます。
理由 ⑤:複数のエイジングサインを同時にケア
前述のとおり、ToxBooster トリートメントはシワだけでなく、ほかのエイジングサインにも広くアプローチします。「せっかくなら、シワだけで終わらせるのはもったいない」と思いませんか? ToxBooster なら、紫外線ダメージやメラズマ(肝斑)、ダークスポットなどの色素沈着、肌のハリ・弾力、肌理(キメ)やざらつき、さらには吹き出ものがある場合はそれらにも同時に働きかけることができます。
ここまで読んでいただければ、「VI Peel なしの Botox はもったいない」と感じていただけたのではないでしょうか。次回の ToxBooster トリートメントを予約するには、VI Peel の Practice Finder から、お近くのクリニックを探してみてください。もし、通い慣れたクリニックにまだ ToxBooster が導入されていない場合は、ぜひ「導入してほしい」とリクエストしてみてくださいね。
それでは、若々しく、ツヤに満ちた肌に乾杯!
参考文献:
**https://www.rxabbvie.com/pdf/botox-cosmetic_pi.pdf
Alia Brown 医師(MD, FAAD)について
Alia Brown 医師は、Meharry Medical College をオナーズ(優等)で卒業し、Alpha Omega Alpha 医学名誉協会に選出されたのち、2010 年に Georgia Dermatology Partners に入職しました。これまでに複数の医学誌・皮膚科学誌に論文を発表しており、American Academy of Dermatology、American Medical Association、Women’s Dermatology Society、Alpha Omega Alpha Honor Medical Society、Delta Sigma Theta Sorority Inc. のメンバーでもあります。
Brown 医師は、「患者さんと二人三脚で、最も健康で美しい肌を目指す」スタイルに定評があります。レーザー治療と皮膚外科のスペシャリストとして、美容皮膚科領域(レーザー治療やインジェクタブル治療など)に注力しています。患者さんのウェルビーイングを何よりも大切にし、一人ひとりに最適な治療プランをデザインすることに情熱を注いでいます。プライベートでは、旅行・運動・ボランティア活動を楽しみ、家族(夫と 3 人の子どもたち)との時間も大切にしています。







