VI Peel Body
本記事は、The Brown Skin Agenda Initiative の一環として Jeanine B. Downie, MD, FAAD が執筆しました。
「毎日のスキンケア」「ときどきのスペシャルケア」「必要に応じたプロフェッショナルな治療」——顔のスキンケアに関しては、誰もがこの3つの柱が大事だということをよく知っています。生活・加齢・環境の影響と上手く付き合うためには、これくらいのケアが必要だからです。
ところが、ボディ(身体)の肌となると話は別。顔の肌にかける情熱と比べると、ボディスキンケアはどうしても“後回し”になりがちです。多くの患者さんは、「限られたセルフケア予算の中で、どうしても顔のケアにお金をかけてしまう」とおっしゃいます。それも無理はありません。ボディの肌は服で隠れていることが多く、顔ほど目につきませんし、構造的にも顔の一部より分厚くて“タフ”だからです。
ですが、「タフ=ダメージを受けない」というわけではありません。色ムラ・色素沈着、日焼けダメージ、ボディニキビ、毛孔性苔癬(KP)、しわっぽく見える「クレープスキン」などは、二の腕・脚・ひざ・デコルテなど、さまざまなボディパーツに現れます。そして、顔と同じように、過去に受けたダメージが表面化するまでに“何年もかかる”ことも珍しくありません——肌色や肌質に関係なく、です。では、ボディの肌にも顔と同じくらいの愛情を注ぐには、どうしたらよいでしょうか?
ここでは、あらゆるスキントーンの患者さんに私がいつもお伝えしている「ボディスキンを顔並みに整えるためのアドバイス」をご紹介します。このルーティンは一年中実践できますし、夏から始めても安全です。むしろ「肌見せ」の機会が増える季節だからこそ、スタートにぴったりです。
毎日のケア
- ステップ1:やさしいボディウォッシュで洗う シンプルで保湿力のあるボディクレンザーを選びましょう。乾燥を防ぐエモリエント(保湿・柔軟成分)がしっかり入ったものがおすすめです。固形石けん派の方は、グリセリンやエモリエント、保湿成分が豊富なタイプを選んでください。
- ステップ2:入浴後、肌がまだ少し湿っているうちに保湿 ヒアルロン酸やセラミドなど、「バリア機能を支える成分」が入ったボディローションをたっぷりとなじませます。
- さらにうるおいが欲しいときは その上からボディオイルを重ねて、ローションのうるおいを“閉じ込める”ように使うと、保湿力がぐっと高まります。
- KP(毛孔性苔癬)、毛包炎、ザラつき、ボディのニキビ跡が気になる方へ 毎日使えるボディ用保湿アイテムとして、グリコール酸が10%以下のものを選べば、マイルドなデイリー角質ケアが叶います。
ステップ3:全身に SPF を——毎日 “皮膚科医の目線”で考えるなら、理想は「額からつま先まで、毎日サンスクリーンを塗る」こと。できれば SPF30 以上のブロードスペクトラムの日焼け止めを、曇りの日でも、メイクアイテムにSPFが入っている場合でも、こまめに塗り直すのがベストです。
スキン・オブ・カラーの皆さんへひと言: メラニンが豊富な肌も、紫外線ダメージから“完全に守られている”わけではありません。色ムラから皮膚がんに至るまで、UVダメージは肌色を選ばず起こり得ます。
たとえ1日5〜15分ほどでも、日々のちょっとした紫外線暴露は積み重なります。その結果として、すべてのスキントーンで、しわ・ダークスポット・クレープ状の皮膚、そして最悪の場合は皮膚がんへとつながっていきます。幸いなことに、皮膚科医たちは今、スキン・オブ・カラーの患者さんにも積極的に声をかけています。「あなたの肌も、明るい肌と同じように、環境からのダメージにさらされています」と。
さらに心強いニュースとして、最近ではメラニンリッチな肌タイプも、皮膚がんリスクと予防の研究に積極的に組み込まれるようになってきました。そのおかげで、「紫外線ダメージや皮膚がんがスキン・オブ・カラーにどう影響するのか」が、より正確に見えるようになってきています。(SPF・皮膚がん・スキン・オブ・カラーについて、詳しくはこちらをご覧ください。)
週に数回プラスするケア
- うるおいを“深く”届ける 肌をすべすべ&均一に保つには、ときどき「いつもよりしっかりめ」の保湿ケアを。KP、毛包炎、ザラつき、ボディのニキビ跡が気になる場合は、グリコール酸やサリチル酸などのケミカルピーリング成分を配合したボディローションがおすすめです。ボディローションは肌に長く留まるため、有効成分がしっかり働く時間を確保できます。 ベストは、同じく AHA/BHA を含むボディウォッシュと“セット使い”すること。泡をつけてすぐ流すのではなく、数分おいてから洗い流すと、より効果的です。なお、スクラブ剤などの物理的なゴマージュは、傷を広げたり、跡が残る原因になったりするので避けたほうが安心です。
- 夏場は汗をかく分、ニオイの元となる細菌も増えがちです。ボディのニオイ対策には、サリチル酸入りのクレンザーが役立ちます。ただし、傷口やデリケートゾーンの近くには使用せず、しっかり洗い流すようにしてください。
- ムダ毛処理(シェービング)をするときは、あわてず丁寧に。必ずシェービングジェル・クリーム・フォームなどを使い、毛流れに沿って剃ることで、ブツブツ・埋没毛・赤み・刺激を防ぎます。患者さんにお伝えしているコツのひとつは、「軽く角質ケアをしてから剃る」こと。古い角質をオフしておくことで、刃が毛根近くまで届きやすくなります。
3か月に一度の“ごほうびケア”
- ボディピーリングを受ける 信じられないかもしれませんが、ボディのケミカルピーリングは安全で、特に夏場にはむしろ効果が出やすい場合もあります。私自身のお気に入りは VI Peel Body Treatment で、年間を通して多くの患者さんにおすすめしています。VI Peel Body はプロフェッショナル専用のボディ用ピーリングで、痛みが少なく非侵襲的。顔とは構造の異なる“ボディの厚い肌”専用に開発されており、すべてのスキントーンに対応できる安全性を備えています。
VI Peel Body は、AHA(アルファヒドロキシ酸)とトリクロロ酢酸(TCA)といった、再生・リサーフェシング・角質ケアに必要な成分を配合し、ボディニキビ、色素沈着、日焼けダメージを重点的にケアします。同時に、KP、ストレッチマーク、手術後の瘢痕(傷あと)の見た目改善にも役立ちます。下のビフォーアフター写真を見ていただくと、その変化がよく分かるはずです。


- よりハイレベルな結果を目指したい方は、IntraGen・Zaffiro・IntraCel などのプロフェッショナル専用デバイスを VI Peel Body と組み合わせることについて、担当医に相談してみてください。
夏を味方にするためのライフスタイル&ビューティTips
- ホームケアの内容は人それぞれですが、私が全員に共通しておすすめしているのは「SPF30以上の日焼け止めを、夏は最低1日4回塗り直すこと」。汗をたくさんかく日や、一日中外で過ごす日は、6〜8回を目安にしてください。これは、顔にもボディにも共通する“最重要予防ケア”だと言っても過言ではありません。
- できるだけ帽子をかぶる、日陰を選ぶ、UPF(紫外線防止加工)の洋服を取り入れるなど、“物理的な日焼け対策”も積極的に取り入れましょう。
- 運動後や屋外アクティビティのあとには、なるべく早くシャワーを浴びて着替えることで、ボディニキビのもとになる細菌の増殖を防ぐことができます。
- 角質ケア(特に VI Peel Body 後のメンテナンス)には、自宅で使えるピーリングパッドも便利です。
- ジェルタイプのマスクもお忘れなく。アウトドアでの紫外線や乾燥した空気にさらされたあと、肌に必要な水分をしっかり抱え込んで届けてくれます。
- そして何より大事なのは、「吹き出物や虫刺されをいじらないこと」。ちょっとした“ひっかき傷”や“つぶし癖”が、長期的に見てシミや瘢痕の原因になってしまいます。
頭のてっぺんから足先まで——美しい肌は“プロセス”を信じるところから
自分の肌をいちばんよく知っているのは、ほかでもない「自分自身」です。だからこそ、顔だけでなく、ボディの肌にも同じくらい目を向けてあげてください。リッチなボディローションを追加してみる、角質ケアを週1回プラスしてみる、乾燥が気になる日にジェルマスクを取り入れてみる——そういった、小さな「プラスワン」を積み重ねることが大切です。
日々・毎週・季節ごとに、自分なりのルーティンをコツコツ続けつつ、VI Peel Body のようなプロフェッショナルなボディトリートメントも上手に取り入れていくことで、「自分史上いちばん好きなボディスキン」に近づいていけるはずです。
VI Peel Body が自分にどんな変化をもたらしてくれるのか気になる方は、お近くの施術プロバイダーを こちら から検索してみてください。
Jeanine B. Downie 医師(MD, FAAD)について
Jeanine B. Downie 医師は、American Board of Dermatology(米国皮膚科学会認定機構)のボード認定皮膚科医であり、ニュージャージー州・ニューヨーク州・カリフォルニア州の医師免許を保持しています。また、ニュージャージー州モントクレアにある自身のクリニック Image Dermatology P.C. のディレクターも務めています。一般皮膚科、美容皮膚科、レーザー治療、皮膚外科など、皮膚科全般にわたって豊富なトレーニングと経験を持ち、子どもから大人まで幅広い患者さんに、最新の医療技術を駆使した、きめ細かな診療を提供しています。
Downie 医師は、査読付き科学誌に 100 本以上の論文を発表しており、The Today Show、The CBS Morning Show、WPIX、Good Morning America、News 12、The Kelly and Mark Show(ABC)など多くのテレビ番組にレギュラーゲストとして出演しています。さらに、United Negro College Fund、National Public Radio、The Southern Poverty Law Center、Dress for Success、The Junior League、Public Broadcasting Services、March of Dimes、All-Stars、Cares Mentoring、The National Urban League、Foundation for Ethnic Understanding、Planned Parenthood、CASA(Court Appointed Special Advocates)など、数多くの全国・地域レベルの慈善活動にも精力的に関わっています。







